住む – 「空き家問題」とは何か

自分や家族が住む

「空き家問題」の最もシンプルな解決法は、「自分(または家族の誰か)が住むこと」です。

例1)現在、都市部のマンションに夫婦と子供2人の4人家族で居住。郷里には幼い頃に暮らしていた実家があるが、年老いた両親が亡くなったあと、空き家になってそのままになっているケース。

 
① 老朽化した部分をリフォームして手入れをし、週末や休暇の際に別荘として利用する。
② 数年後には子供も独立し、自分も勤め先を定年退職になるので、それまでにリフォームし、田舎に移住して夫婦で住む。

例2)年老いた母親が住んでいたマンションが中堅都市にあるが、老人ホームに入居したため、誰も住む人がいなく空き部屋になっている。母にとっては他界した父と暮らした思い出のある部屋で、愛着のある家具などもそのまま残っており、母が健在のうちは処分することもできず、家賃を払い続けている。

 

 
息子がまもなく大学生になるので、そのマンションに住んでもらい、そこから大学に通わせる。家具や電化製品もそのまま残っており、新規に購入する必要もないため、新たにアパートを借りるよりも経済的。

 

親族が住む

自分や家族以外の親族に、居住してもらうケースでは、場合によっては第三者に賃貸するよりも注意が必要になることがあります。家賃を取らずに無償で貸す場合(=使用貸借)は問題が少ないのですが、「親族だから」ということで安く貸すと、親族間であっても賃貸借契約が成立します。

賃貸借契約が成立すると、将来的に状況が変わって立ち退いてもらいたいときに、居座られてしまう可能性が出てきます。

一般的に日本の賃貸借制度は借り手側が保護されていますので、入居者を退去させるのは、それでなくても至難の業です。親族や知人に住んでもらう場合は、強い態度で退去を迫ることは難しいため、親しい間からであるからこそ特に注意が必要です。

★ハッピー・ライフ・ネットワークは、地域の皆さまの生活設計や空き家相談のご相談にのり、適切な専門家をご紹介して、皆さまの安心・安全をサポートします。

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